公園なら赤ちゃんでも大丈夫、とは限りません。差が出るのは「ミルクを作れるか」です。授乳室があっても、お湯が無ければ魔法瓶を持って行くことになります。関東の13の公園について、公式サイトの記載を1件ずつ確かめました。
結論:授乳室にお湯があるのは3園
先に答えを出します。13園のうち、調乳用のお湯が公式に書かれているのは3園です。
- こどもの国(横浜)…授乳室4か所すべてに粉ミルク用の給湯器。うち1か所には電子レンジ
- ふなばしアンデルセン公園(船橋)…授乳室4か所のうち2か所にお湯。離乳食はサービスセンターで温めてもらえる
- 国営昭和記念公園(立川)…赤ちゃん休憩室7か所にミルク用のお湯
残りの10園はこうです。
- 国営ひたち海浜公園(茨城)…ベビーケアルーム3か所。お湯があるとは公式に書かれていません
- 葛西臨海公園(東京)…授乳できるのは公園サービスセンターの1か所
- あしかがフラワーパーク(栃木)…授乳室1か所。公式が「給湯設備はございません」と明記
- 京成バラ園(八千代)…授乳室もおむつ替え台も公式に書かれていません
- 長井海の手公園 ソレイユの丘(横須賀)…入園無料。授乳スペース5か所は園内マップの記号でしか分からない
- ぐんまフラワーパーク(前橋)…授乳室3か所。お湯があるとは公式に書かれていません
- 神代植物公園(調布)…授乳室は無料区域に1か所。お湯があるとは公式に書かれていません
- 県立 辻堂海浜公園(藤沢)…授乳室は交通展示館に1か所。お湯があるとは公式に書かれていません
- 横浜イングリッシュガーデン(横浜)…授乳室もおむつ替え台も公式に書かれていません
- 三溪園(横浜)…授乳室は無い(公式が明記)。ベビーシートは4か所のトイレ
以下、1園ずつ書きます。

1. こどもの国|お湯も電子レンジもある
2歳以下は無料です(3歳以上の幼児200円、小中学生300円、高校生600円、おとな800円)。
授乳室は園内4か所で、公式が場所ごとに設備を書き出しています。4か所すべてに粉ミルク用の給湯器があり、ミルクプラントには電子レンジまであります。母乳ブースがあるのは遊具広場と自転車のりばの2か所です。
乳幼児専用の遊び場があります
「すくすくアイランド」は乳幼児専用の遊び場で、柵とゲートで囲まれています。大きい子が走り回る場所とは分けられているので、歩き始めの子でも安心して下ろせます。
⚠️ 貸出ベビーカーが2種類あります。A型は生後1か月〜4才(18kgまで)で1回1,000円。B型は生後7か月頃からで1回300円です。どちらも一部が保証料で、返すときに戻ります。⚠️ A型は雨の日は貸し出しません。
→ こどもの国の詳細

2. ふなばしアンデルセン公園|離乳食を温めてもらえる
3歳まで無料です(4歳以上の幼児100円、小中学生200円、大人900円。65歳以上は無料)。
授乳室は4か所。サービスセンターと花の城レストハウスの授乳室に調乳用のお湯が置いてあります。子ども美術館の授乳室でもスタッフに頼めます。
離乳食を温める手段まで公式が書いています
公式のよくある質問に「園内に電子レンジのご用意はございません。離乳食を温める場合はサービスセンター(ワンパク王国ゾーン)でお貸し出しできますので、お申し付けください」とあります。
⚠️ 花の城レストハウスには、授乳室・おむつ替えシート・室内プレイルーム・休憩室が1棟にまとまっています。雨の日も暑い日も、ここに戻れば足ります。
⚠️ 貸出ベビーカーは1回100円で、対象は「3歳以下で腰の座ったお子様、体重15kg以下」です。首すわり前は自分のベビーカーで行きます。

3. 国営昭和記念公園|赤ちゃん休憩室が7か所
中学生以下は無料です(大人450円、65歳以上210円)。
授乳とおむつ替えができる「赤ちゃん休憩室」が7か所あり、ミルク用のお湯が用意されています。ベビーカーは各ゲートで無料貸出(立川12台・西立川15台・砂川8台。当日先着順で予約不可)。
入口から遊具まで、歩くと片道13〜35分です
公式が距離を書いています。こどもの森までは立川ゲートから徒歩約35分、西立川ゲートから約25分、砂川ゲートから約23分。わんぱくゆうぐは立川ゲートから約18分、西立川ゲートから約13分。
⚠️ どのゲートから入るかで、歩く時間が20分変わります。
4. 国営ひたち海浜公園|丘の上に授乳室が無い
中学生以下は無料(大人450円)。⚠️ ネモフィラとコキアの見頃には季節料金350円が加算され、大人800円になります。
開園面積は約237haで、ベビーケアルームは3か所だけです。AとBはプレジャーガーデン(遊園地エリア)、Cは海浜口。⚠️ お湯があるとは公式に書かれていません。
コキアの丘にはベビーケアルームがありません
いちばん人が集まるみはらしの丘に、授乳できる場所はありません。丘へ向かう前に済ませておきます。
⚠️ ベビーカーの速度(時速3.2km)で中央ゲートからみはらしの丘まで24分、南口からは38分と公式が表にしています。
⚠️ 2メートル四方までのテントを持ち込めます。日よけと授乳の場所を自分で作れます。
ベビーカーは4ゲート合計72台を無料貸出(満2歳まで・予約不可)。
5. 葛西臨海公園|入園無料。授乳室は1か所
入園そのものが無料です(大観覧車やパークトレインは別料金)。
⚠️ 授乳できるのは公園サービスセンターの1か所だけです。公式のバリアフリーマップで「赤ちゃん・ふらっと」の記号が付いているのは、ここだけです。おむつ替えは各所のトイレでできます。
⚠️ ベビーカーの貸出は公式に書かれていません。自分のベビーカーで行きます。
6. ソレイユの丘|入園無料。2歳以下は遊具もほぼ無料
入園料が無料です。かかるのは駐車料金(平日1,050円・土日祝1,200円)だけで、電車とバスで行けば0円になります。
しかも2歳以下は、有料の遊びもほとんど無料です。公式が「2歳以下は無料」と書いているのはこの3つです。
- アニマルヴィレッジ…動物とふれあいます
- いきものさわっちゃ王国…屋内です
- ソレイユトレイン…園内を回ります
キッズガーデンに「1歳から3歳まで」の子ども専用エリアがあり、こちらも無料です。
⚠️ 授乳スペースは5か所あります。ただし場所が分かるのは園内マップ(PDF)の記号だけで、公式サイトの本文に一覧がありません(サイト内検索でも0件)。⚠️ お湯があるかどうかも書かれていません。
⚠️ じゃぶじゃぶ池は、おむつが外れていない子は入れません(水遊び用おむつも不可)。6か所あって無料ですが、水遊びデビューには使えません。
7. あしかがフラワーパーク|授乳室に給湯設備が無い
3歳以下は無料です(子供料金は4歳から)。⚠️ 入園料は花の咲き具合で毎日変わります。昼の部は大人400〜2,300円と幅があり、行く日によって倍以上ちがいます。
授乳室は1か所(正面ゲート近くのショッピングハウス)。⚠️ 公式が「授乳室を用意しておりますが、給湯設備はございませんのでご了承下さい」と明記しています。ミルクの湯は持って行きます。
⚠️ 飲食物の持ち込みができません。⚠️ ベビーカーの貸出もありません。⚠️ おむつ替え台は公式に書かれていません。

8. 京成バラ園|30〜40分で回れる。授乳室の記載が無い
未就学児は無料です。入園料は月で変わり、10月・11月は大人1,700円、5月・6月は2,000円、それ以外の月は700円です。
公式のおすすめルートは30〜40分(1,200〜1,800歩)と短く、4つのルートが公開されています。短時間で切り上げる前提の公園です。
⚠️ 授乳室とおむつ替え台は公式に書かれていません。⚠️ ベビーカーの貸出もありません(公式が「ベビーカー、日傘、コインロッカーの貸し出しはございません」と明記)。
⚠️ 食べ物の持ち込みは不可です。例外は3つで、ペットボトル、園内のパン屋で買ったもの、キッチンカーで買ったもの。⚠️ レジャーシートとテントも広げられません。
→ 京成バラ園の詳細
9. ぐんまフラワーパーク|授乳室3か所。お湯の記載が無い
未就学児は無料で、大人900円(9月時点)。駐車場も無料です。⚠️ 入園料は「開花情報により変動します」と公式が明記しています。
授乳室は3か所(メインゲート・フラワーホール・ミナモテラス)。公式がこう書いています。
「ベビーカーのまま入れ、おむつ交換台・乳幼児用椅子・チェンジングボードのついた乳幼児連れ対応トイレもございます」
おむつ替えの設備は、授乳室とは別にあります。
⚠️ 調乳用のお湯は公式に書かれていません。⚠️ 紙おむつの販売も記載がありません。⚠️ ベビーカーの貸出もありません(借りられるのは車椅子・モビリティ・ペットカート)。
お弁当は広げられます。公式が「お持ち込みの飲食は、ミナモの丘など芝生エリアをご利用いただき、ゴミはお持ち帰りください」と書いています。⚠️ ロープやペグを使うテントは使えません。
⚠️ 毎週火曜が休園です。⚠️ 公共交通での行き方が公式にほとんどありません(無料シャトルバスは春の土日祝だけ)。車で行く公園です。
10. 神代植物公園|小学生以下も無料。お湯の記載が無い

小学生以下が無料です。未就学児だけでなく小学生も無料なので、大人2人と1歳・5歳で行っても払うのは1,000円。年間パスポートは一般2,500円で、5回行けば元が取れます。⚠️ 10月1日(都民の日)と5月4日(みどりの日)は入園無料です。
ここを載せている理由は、園内マップがそのままバリアフリーマップになっているからです。バリアフリールートを、坂の勾配で3色に分けています(4%未満/4%以上8%未満/8%以上)。道幅が180cm以上か120cm以上180cm未満かも、実線と点線で描き分けています。ベビーカーでどこを通れば楽かが、行く前に決められます。
ベビーカーの貸出もあります(⚠️ 有料区域内のみ・原則1グループ1台)。おむつ替え台は園内のトイレのほとんどにあり、ベビーチェアも多くのトイレに付いています。
授乳室は1か所で、有料区域の外にあります
授乳室の記号が付いているのは植物多様性センターだけで、そこは無料区域です。有料区域(本園)で授乳できるのは、正門近くの「赤ちゃん・ふらっと」1か所になります。
⚠️ しかも、借りたベビーカーで植物多様性センターへは行けません(貸出は有料区域内のみ)。⚠️ 調乳用のお湯は公式に書かれていません。
お弁当は芝生広場で広げられます。公式が「植物観察のあい間、足をなげだしてのひと休み、ピクニックのお弁当を広げるのに好適の場所です」と書いています。⚠️ 毎週月曜が休園で、売店も同じです。⚠️ 駅から歩けずバスになります。
11. 県立 辻堂海浜公園|授乳だけなら入館料がかからない

神奈川県藤沢市の県立公園です。入園は無料で、面積は19.9ヘクタール。ここを載せている理由は、授乳室の使い方が関東でいちばん変わっているからです。
授乳室があるのは、園内の交通展示館という屋内施設の中です。そこは大人310円の有料施設なのですが、公式がこう書いています。
「授乳中の方のために授乳室を設けております。授乳室ご利用の方は入館料はかかりませんので係員に声をおかけください。」
授乳のためだけなら、310円を払わずに入れます。公園そのものも無料なので、授乳だけを目的に寄れば、その日の出費は0円です。
交通展示館が休みの日は、授乳室も閉まります
交通展示館は毎週月曜が休館です。月曜が祝日なら開館して火曜が休みになります。さらに祝日の翌日も休みです。
⚠️ 授乳室はこの建物の中だけなので、休館日は公園に授乳できる場所が残りません。⚠️ 入館は16時までで、それを過ぎると授乳のためでも入れません。⚠️ 調乳用のお湯は公式に書かれていません。
園内はユニバーサルデザインで、段差をなくしてあります。公式が2か所で「ベビーカーや車椅子でもゆったり散歩を楽しむことができます」と書いています。19.9ヘクタールを抱っこに切り替えずに回れます。⚠️ ベビーカーの貸出は公式に書かれていません。おむつ替え台は園内数か所の身障者用トイレの中です(⚠️ 何か所でどこかは非公開)。
お弁当は芝生広場(約2ヘクタール)で広げられます。しかもポップアップテントと折りたたみ椅子を1回300円で借りられます(8時30分〜17時・公園管理事務所。⚠️ 数に限りあり)。日よけと昼寝の場所が300円で片づきます。
12. 横浜イングリッシュガーデン|園内にトイレが無い
横浜駅の西、相鉄線の平沼橋駅から徒歩約10分のバラの庭です(約2,200品種)。未就学児は通年無料で、入園料は時期で変わり、大人700〜1,800円(春バラの4/25〜5/24がいちばん高い)。一日券なので、出ても入り直せます。
⚠️ 園内にトイレがありません。使うのは入口の建物か、隣のヨコハマくらし館(水曜休館)です。⚠️ 授乳室とおむつ替え台は公式に書かれていません。
ベビーカーのまま入れます。ベビーカーの貸出は公式に書かれていません。駅からの近道(約10分)はエレベーターの無い歩道橋を渡るので、ベビーカーなら公式が案内する約13分の道を使います。
⚠️ 園内は飲食できません(水筒などの飲み物は可)。食べるのは入口の休憩スペースかカフェです。
13. 三溪園|授乳室は無い。外苑でお弁当
横浜・本牧の日本庭園(国指定名勝)です。未就学児は無料で、公式は約2時間で全域を回れると書いています。
⚠️ 授乳室はありません(公式が明記)。ベビーシートは4か所のトイレにあります。⚠️ ベビーカーの貸出も無く、園路は砂利道です。
外苑ではお弁当を食べられます(内苑は飲食禁止で、レジャーシートは不可)。冷房の効いた三溪記念館で休めます。
→ 三溪園の詳細
ベビーカーを借りられるのは5園
- 国営昭和記念公園…無料(各ゲート。立川12台・西立川15台・砂川8台)
- 国営ひたち海浜公園…無料(4ゲート合計72台・満2歳まで)
- ふなばしアンデルセン公園…1回100円(B型・腰がすわった3歳以下・15kgまで)
- こどもの国…A型1,000円/B型300円(保証料込み。A型は生後1か月から、B型は生後7か月頃から)
- ソレイユの丘…1台400円(B型・7ヶ月〜36ヶ月・15kgまで)
- 葛西臨海公園・あしかがフラワーパーク・京成バラ園・県立 辻堂海浜公園・三溪園…貸出なし
⚠️ 生後1か月から借りられるのはこどもの国だけです。ほかの4園は腰がすわってからか、満2歳まで・36ヶ月までという条件が付きます。
⚠️ どこも予約はできません。台数にも限りがあります。
弁当を広げられるのは6園
持ち込めるのは6園。こどもの国、ふなばしアンデルセン公園、国営昭和記念公園、国営ひたち海浜公園、葛西臨海公園、県立 辻堂海浜公園です。⚠️ ソレイユの丘は、弁当の持ち込みについて公式に書かれていません(禁止物のリストに飲食物は挙がっていません)。
⚠️ あしかがフラワーパークと京成バラ園は持ち込めません。横浜イングリッシュガーデンも園内では食べられず、入口の休憩スペースで食べます。京成バラ園はペットボトルと、園内のパン屋・キッチンカーで買ったものだけが例外です。
テントを張れる公園は4つあります
条件は公園ごとに違います。
- こどもの国…芝生にペグは打てません
- ふなばしアンデルセン公園…幅2.2m・奥行2.2m・高さ1.5m未満
- 国営ひたち海浜公園…2メートル四方まで
ソレイユの丘は2m四方程度のワンタッチテントです(ペグ不可)。日よけと昼寝と授乳の場所を、自分で作れます。
⚠️ どこも金属の支柱やロープで固定するタイプは不可という条件が付きます。

何歳から有料かは、園ごとに違う
- 中学生以下が無料…国営昭和記念公園、国営ひたち海浜公園
- 入園そのものが無料…葛西臨海公園、ソレイユの丘(2歳以下は遊具もほぼ無料)
- 公園は無料だが屋内施設だけ有料…県立 辻堂海浜公園(交通展示館が大人310円・中学生以下は無料)
- 3歳まで無料…ふなばしアンデルセン公園(4歳から100円)、あしかがフラワーパーク(4歳から)
- 2歳以下が無料…こどもの国(3歳から200円)
- 未就学児が無料…京成バラ園、横浜イングリッシュガーデン、三溪園
⚠️ 赤ちゃん連れで払うのは、どこでも大人の分だけです。差が出るのは上の子がいるときです。小学生1人だと、昭和記念公園とひたち海浜公園は0円。こどもの国は300円、アンデルセン公園は200円になります。
0〜3ヶ月で行くなら、この3園
ベビっとでは施設ごとに月齢の相性を ◎○△× で判定しています。0〜3ヶ月に ○ が付いているのは11園です。
- こどもの国/ふなばしアンデルセン公園
- 国営昭和記念公園/国営ひたち海浜公園
- あしかがフラワーパーク/京成バラ園
- ソレイユの丘/ぐんまフラワーパーク
- 神代植物公園/県立 辻堂海浜公園
- 横浜イングリッシュガーデン
そのなかでも、お湯がある3園(こどもの国・アンデルセン公園・昭和記念公園)が抜けています。理由は単純で、持ち物が減るからです。魔法瓶を1つ置いていけるだけで、荷物の量が変わります。
⚠️ 葛西臨海公園だけは0〜3ヶ月が △ です。入園は無料ですが、授乳できるのがサービスセンターの1か所で、ベビーカーの貸出も公式に記載がないためです。
行く前に決めること
まず「ミルクの子かどうか」で分かれます。ミルクなら、お湯のある3園から選ぶと荷物が減ります。
次に「どのゲートから入るか」。昭和記念公園は入口から遊具まで片道13〜35分、ひたち海浜公園は中央ゲートから丘までベビーカーで24分です。入口を間違えると、着く前に子どもが寝ます。
最後に「弁当を持って行くか」。持ち込めない2園(あしかがフラワーパーク・京成バラ園)は、食事を園内で買うか、外で済ませることになります。
各園の授乳室の場所、月齢ごとの相性、当日つまずきやすいことは、公園の一覧から個別のページで確認できます。月齢ごとに行ける施設は何ヶ月から行けるかに並べました。


