結論:小学生まで無料、大人700円
都立の水族園なので、入園料が安いです。小学6年生までは無料、都内に住んでいるか通っている中学生も無料。大人は700円、65歳以上は350円です。
家族が何人いても、払うのは大人の分だけで済みます。
赤ちゃん連れの設備も、水族館としては手厚いほうです。
おむつ替えは、園内のどのトイレでもできます
公式が「園内のすべてのトイレに設置しています」と書いています。場所を探す必要がありません。授乳室は2か所、調乳用のお湯と離乳食用の電子レンジもスタッフに頼めば用意してもらえます。
弱点もはっきりしています。館内にベビーカー置き場がありません。置き場はチケット売り場だけです。
ベビーカーは持って行くべきか
公式は「ベビーカーでご入館いただけます」と書いていて、館内に持ち込めます。ただし館内に置き場はありません(置き場はチケット売り場のみ)。貸出もしていないので、必要なら自分のものを持って行きます。
土日は人が多く、ベビーカーだと水槽が見にくい
これは公式サイトには書かれていません。編集部が実際に行って確かめたことです。水槽の前に人が並ぶので、ベビーカーに座ったままだと視線が低くて見えません。
一方で、それなりに歩く距離があります。展示は19区画あるので、2歳くらいであまり歩けない子は、ベビーカーがあったほうが楽です。
つまり答えは「持って行くか置いていくか」ではありません。持って行って、混んでいる水槽の前だけ抱っこに切り替えるのが現実的です。抱っこ紐も一緒に持って行ってください。
階段を使わないと見られない展示が3か所あります。「ペンギンの生態」エリアの階段下にある水槽、「東京の海」エリアの階段上の通路、「発光生物」です。ここは車いすでも行けないと公式が書いています。
公式が「車いす・ベビーカーマップ」のPDFを出していて、通れるルートが載っています。
キャリーワゴンは持ち込めません
注意事項に「キャリーワゴンなど大型の荷物」が持ち込めないものとして挙がっています。理由は「館内は暗く狭い場所もあるため」。荷物はコインロッカーへ入れてください。
授乳室は2か所、片方は女性のみ
正門横のレストハウスと本館2階の2か所です。
本館2階には個室型のベビーケアルーム「mamaro」が3台あります。3台あるので、混んでいても待つ時間が短くて済みます。
正門横の授乳室は女性しか入れません
公式が「レストハウスの授乳室に入室できるのは女性の方のみです」と明記しています。本館2階のほうは、よくある質問が「本館授乳室の男性の方の利用についてはスタッフにご相談ください」となっています。可否がはっきり書かれていません。父親だけで行く日は、先にスタッフに聞いておくのが確実です。
調乳用のお湯は、案内カウンター・レストラン・チケット売り場事務所のスタッフに申し出ると用意してもらえます。離乳食を温める電子レンジは、レストランのスタッフに相談します。
どちらも自分で使う設備ではなく、頼んで出してもらう形です。混んでいる時間は少し待つと考えておいてください。
おむつ替えは園内のすべてのトイレにあります。子ども用の補助便座も本館のすべての洋式トイレに付いています。ユニバーサルシート(大型ベッド)は本館2階のトイレです。
泣きやまないときの逃げ場がある
これはあまり知られていない設備です。
本館2階のエスカレーター横に「カームダウンスペース」があります。公式の説明は「音や光などの刺激で不安やストレスを感じた際に、気持ちを落ち着かせる目的でご利用いただけます」。もともとは感覚過敏のある方のための場所ですが、刺激で落ち着かなくなった子を連れて一時的に離れる場所として使えます。
案内カウンターではセンサリーグッズを無料で貸し出しています。音を和らげるイヤーマフや、気持ちを落ち着かせるオイルタイマーです。先着順で、予約はできません。
さらに公式は「センサリーマップ」のPDFを出しています。光・音・においなど、五感に関する情報が館内の場所ごとに載っているものです。音に敏感な子を連れて行くなら、先に見ておくと通る順番を決められます。
年に6回、静かな時間帯があります
「クワイエットアワー」といって、音や光の刺激をできるだけおさえた時間帯を設けています。2026年度の日程はこうです(いずれも火曜の13時〜16時30分)。
- 5月12日/7月14日/9月8日/11月10日
- 2027年1月12日/3月9日
水曜が休み。月曜は開いている
休園日は水曜日です(水曜が祝日・振替休日・都民の日にあたる場合は翌日)。年末年始は12月29日〜1月1日。
ここが効いてきます。上野動物園・多摩動物公園・井の頭自然文化園は、いずれも月曜が休みです。同じ東京動物園協会が運営していますが、葛西だけ月曜に開いています。
月曜が休みで出かけたい日、ほかの都立園が閉まっているときの行き先になります。
入園できるのは16時までです
閉園は17時ですが、入園と入園券の販売は16時まで。午後から向かうときは間に合うか確認してください。レストランは10時15分〜16時30分(ラストオーダー)、コインロッカーの利用も17時までです。
月によっては一部の水曜日を開園することがあります。公式の開園日カレンダーで確認してください。
下の子が見るのは3つ。座って見られるアクアシアターがある
展示は15区画ありますが、0〜2歳がはっきり反応するのは3つです。
ひとつめが「大洋の航海者 マグロ」。公式は「葛西臨海水族園でもっとも大きな水槽で、水量は2,200㎥あります」と書いています。クロマグロのほかアカシュモクザメなども泳いでいて、大きな魚が途切れずに回るので目で追えます。

この水槽には、座って見られる場所があります
公式の説明は「水槽の真ん中にはアクアシアターと呼ばれる円形のシアターがあります。シートに座ると、目の前にはスクリーンのような大型の水槽が広がり」。抱っこのまま座れる席がある展示は、水族館では多くありません。下の子が重くなってきたら、ここで一度座ります。
ふたつめがペンギンの展示場。屋外で明るく、泳ぐ姿と歩く姿の両方が見えます。館内の暗さが苦手な子はここで持ち直します。
みっつめが「しおだまり」です。「渚の生物」の中にあり、公式は「磯でみられるウニやカニなどを間近に観察したり、さわることができます」と書いています。終日ご覧になれます(荒天時は閉鎖する場合があります)。
そのほかに「イキモノマヂカ」という特設展示があります。「タベルノマヂカ」「ゾゾゾノマヂカ」「ミクロノマヂカ」の3コーナーに分かれています。上の子が自分で見つける楽しみ方ができる場所です。
解説は全部無料。しおだまりは「海に行く前のトレーニング」
スタッフの解説が1日に8本あり、どれも入園料だけで参加できます。「スポットガイド」と「エサの時間」のガイドで、公式は「それぞれ約10分です」としています。
- 10:45…ペンギン:エサの時間(ペンギンの生態)
- 11:45…海鳥:エサの時間(海鳥の生態)
- 12:00…マグロ:スポットガイド(大洋の航海者 マグロ)
- 14:30(第3金曜は15:00)…マグロ:エサの時間
- 15:00…ペンギン:エサの時間
- 15:30…マグロ:スポットガイド
- 16:00…海鳥:エサの時間
- 16:15…ウミホタル:スポットガイド(発光生物)
10分なら、抱っこのまま最後まで持ちます。途中で抜けてはいけないという決まりも公式には書かれていません。

しおだまりには専用のスポットガイドがあります。13:30・14:00・14:30の3回、各回20分で、集合はしおだまりコーナー。公式の説明が、この施設の性格をよく表しています。「磯の生き物の探しかたやさわり方をお伝えするので、海に遊びいく前のトレーニングの場としても活用ください」。
イキモノマヂカの解説だけは、定員があります
1日2回で、各回15名が定員です。
- 11:30〜11:55(受付11:20〜11:30)
- 14:30〜14:55(受付14:20〜14:30)
公式は「定員を超えた場合は抽選を行います」と書いています。受付の10分間に間に合わないと参加できません。
⚠️ 暑い時期はガイドが止まることがあります。2026年は暑熱対策として、8月1日から9月15日までペンギンの「エサの時間」のガイドを中止していました。エサは時間どおり与えられます。水槽のメンテナンスで1日だけ止まることもあるので、当日の予定は公式で見ておくのが確実です。
1日の回り方
下の子が1歳、上の子が4歳という想定です。2人とも無料、大人2人で1,400円です。

公式が混雑予想カレンダーを出していて、5段階で予想が見られます。団体は午前中に集中すると公式が書いているので、団体を避けたいなら午後。ただし入園は16時までです。
関東の水族館は赤ちゃんが何歳から有料になるかでまとめました。

9月15日から21日は3世代で得
老人週間(9月15日〜21日)の開園日は、60歳以上とその付き添い1名が無料になります。小学生以下はもともと無料なので、祖父母と行くと、払うのは親1人ぶんの700円だけです。
これは上野動物園・多摩動物公園と同じ扱いです。屋内で坂もないので、この3つのなかでは葛西がいちばん歩きやすいと思います。
ほかの無料開園日はみどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)、開園記念日(10月10日)。こどもの日(5月5日)はすべての中学生が無料になります。
年間パスポートは4回で元が取れます
一般2,800円、65歳以上1,400円で、購入日から1年間有効です。入園料が700円なので4回行けば元が取れます。ただし正門券売所でしか売っていません(オンラインでは買えません)。氏名の記入と顔写真の添付が必要です。
行く前に知っておきたいこと
水族園に駐車場はありません
公式が明記しています。近くの葛西臨海公園駐車場を使うことになります。公式も「土曜日・日曜日・祝日など、混雑時のご来園は公共交通機関をご利用ください」と書いています。駅から徒歩5分なので、電車のほうが確実です。
園内に充電できる場所はありません。公式が「十分充電をして来られるか、予備のバッテリーなどをご用意のうえ、ご来園ください」と案内しています。写真を撮る前提なら、モバイルバッテリーを持って行ってください。
館内でのフラッシュ撮影は禁止です。生き物を守るためで、三脚も使えません。
園内は全エリア禁煙で、喫煙所そのものがありません。
補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)は入園できます。それ以外の動物は入れません。
ボール・風船などの遊具は使えません。音の出るもの、光るものも持ち込めません(動物が驚くため)。走り回って遊ぶ場所ではなく、見る場所だと思っておいてください。
お弁当はレストランに持ち込めます(係員に申し出る)。雨の日に食べられる屋根付きの場所は、レストランの一部と正門横レストハウスです。館内の通路では飲食できません。
ふれあいプログラムは当面休止しています(再開は未定)。生き物に触る体験は今はできません。


