結論:小学生以下は無料。歩けるようになってからが本番
公式が年齢を明記しているプログラムは、モルモットふれあい「こんにちはモルモット」の「2〜4歳向け」です。ぶらんこ広場の遊具もスポーツランドの乗り物も、自分で座って体を支えられることが前提になります。この施設が本気で相手にしているのは1歳から未就学児だと考えて差し支えありません。
では0歳のうちは行く意味がないかというと、そうでもありません。園路の大半がほぼ平坦で、ベビーカーを押したまま動物を見て回れます。大放飼場のタンチョウやヤクシカ、サル山のアカゲザルなど、動くものを目で追う時期の子が反応しやすい展示は多くあります。入園料もかかりません。ただし、この月齢に向けた展示やプログラムは用意されていないので、保護者の散歩に付き合ってもらう形になります。
1〜2歳が遊べるのはモルモットふれあいと、ぶらんこ広場
この年齢の受け皿は、動物の展示そのものより「動物に触る」「体を動かす」の2つに集まっています。
ひとつめがモルモットふれあいコーナーです。プログラム「こんにちはモルモット」は、公式が「お話の内容:2〜4歳向け」と明記しています。はじめて動物に触る子でも進みやすい組み立てです。カゴに入れたモルモットの背中をなでる方式なので、抱き上げて落とす心配がありません。1組4名までで、この人数には付き添いも乳幼児も含まれるため、下の子を連れたまま参加できます。Webでの事前予約制で、受付は参加希望日の1週間前の正午から始まります。
ふたつめが、正門を入ってすぐのぶらんこ広場と、園の奥にあるスポーツランドです。スポーツランドは、メリーゴーラウンドなどが並ぶ小さな遊園地です。乗り物は1回100円で、11枚つづりの回数券が1,000円です。

公式のマップで通行ルートになっているリスの小径も、この年齢だと反応が変わります。金網で隔てずに、ニホンリスと同じ空間を通り抜ける作りです。公式のセンサリーマップでも「混んでいるところ」に名前が挙がっています。
夏はこれにジャブジャブ池が加わります。7月1日から9月30日まで、水深は約20cm、日除けが設置され、対象は小学校低学年以下です。紙おむつを履いたままでは入れず、水遊び用おむつが要ります(売店で買えます)。雨の日は中止になります。
なお、モルモットふれあいプログラムは2026年は7月1日から9月14日まで休止です。夏に行く場合は、この点だけ先に確認しておいてください。
授乳室1か所、おむつ替えは各トイレ
この施設でいちばん効いてくるのが、授乳室が本園の管理事務所内に1か所だけという点です。正門の横にあり、園内側の自動ドアから入って係員に声をかけます。定員は2組で、カーテンで仕切ったブースに授乳チェアとベビーベッドが置かれています。

知っておきたいことが3つあります。ひとつめは、入れるのが女性だけだということ。父親ひとりで連れて行く日は、授乳やミルクをどこで済ませるかを先に決めておく形になります。ふたつめは、授乳室でおむつ替えができないこと。おむつ替えシートは資料館のトイレを除くほぼすべてのトイレにあるので、管理事務所を出てすぐのトイレを使うことになります。みっつめは、分園に授乳室がないこと。分園にいるあいだに授乳が必要になると、徒歩5分かけて本園まで戻ります。
お湯と電子レンジは、管理事務所の係員に声をかけると使えます。ミルクと離乳食の準備はここが起点になるので、分園へ渡る前に本園で済ませておくのがいちばん動きが少なくて済みます。
ベビーカーは貸出がないので持参します。管理事務所の建物内には入れないため、入口手前の置き場に置いてから授乳室へ向かいます。園内にコインロッカーもないので、荷物は絞っておくと楽です。紙おむつ(Lサイズ)と水遊び用おむつは、正門を入ってすぐの売店「こもれび」で買えます。
食堂は無い。食べる場所は野外卓かベンチ
食堂施設はありません。売店は本園の「こもれび」と「はな子カフェ」の2か所だけで、分園にあるのは自動販売機のみです。食べる場所は園内の野外卓かベンチになります。

子ども向けと読めるメニューはこれです。
- ぞうさん弁当…750円。チキンライスとゆかりごはんでゾウの顔を表現したもの
- 甘口の濃厚バターチキンカレー…830円
- ニホンリスサンデー…680円
- かき氷…350円
特定原材料8品目はメニューに表示されています。
お弁当の持ち込みは公式が認めていて、飲食物の持ち込みそのものに制限はありません。芝生広場ではポップアップ/ワンタッチ式のテントを使えます(園内でテントを使えるのはここだけです)。ゴミは持ち帰りになります。
口コミでは、売店前のテーブルは週末の昼どきに埋まることがあるという声が複数見られます。日陰の席から先に埋まるという声もありました。時間をずらすか、芝生広場にシートを敷くほうが、赤ちゃん連れには結局落ち着きます。
いつ行くと空いているか(平日は空いているという声が多い)
公式は曜日別の混雑カレンダーを出していません。口コミを見ていくと、平日は空いているという声が多く並びます。「平日午前中は人出がありません」「平日午後の利用で利用者もまばら」といった書き込みが、複数の年にわたって見つかります。
土日祝については「人が多い」という声も確かにあります。ただし「混雑を感じなかった」「休日でもゆっくり回れた」という声も同じくらい多くあります。ゴールデンウィークに訪れた人からも、「人は多かったが苦痛ではなかった」という書き込みが見られました。園内が公園の中にあって、視界が抜けています。
入園そのもので待ったという声は見当たりませんでした。開園前から並ぶ必要があるという書き込みは、今回調べた範囲では見つかっていません。一方で、園内で列ができるところは限られています。公式のセンサリーマップが「混んでいるところ」として名指ししているのはこれです。
- 売店「こもれび」
- リスの小径
- ぶらんこ広場
- 水生物館
授乳室については、公式が「土日祝日等は混雑のため、お待ちいただくことがあります」と書いています。使用中は管理事務所内のベンチで待つ形です。
滞在時間は目安より長い。公式は1時間30分だが2時間以上が多い
公式のFAQは「ゆっくり回って1時間30分ほど。本園だけなら約1時間、分園だけなら約30分」としています。この数字は、動物を見て回るだけならおおむね合います。口コミにも「本園は1時間前後」「分園は35分」といった記述があります。
ところが実際の滞在は、2時間以上になったという声のほうが圧倒的に多く、4時間・半日・一日という声も少なくありません。理由ははっきりしていて、ぶらんこ広場とスポーツランド、それにお弁当で時間が伸びるからです。この構図をよく表している書き込みがあります。
「両方見ても1時間半あれば回れるけれど、実際は遊具で遊んでお昼も食べて4時間くらいいた」
ただし0〜2歳連れの声は違う方向に振れます。「1時間半で寝落ちした」「1時間半ほどでぐずりだした」「2時間ほどで帰宅した」という記述が並びます。大人ではなく、子どもの体力が上限を決めていました。1歳台なら2時間、長くて3時間を見ておくと、予定が崩れにくくなります。
1日の回り方(ベビーカーの貸出は無いので持参する)
開園と同時に入って、分園へ渡ってから帰る組み立てです。平日を想定しています。
※ このスケジュールは、ベビっとで組み立てたものです。もとにしたのは公式サイトの開園時間・おすすめの順路・プログラムの時刻と、複数の口コミサイトで共通していた傾向です。口コミで共通していたのは3つ。平日は空いている。売店前の席は昼に埋まる。0〜2歳連れは2時間前後で切り上げる。
関東の動物園は1周にかかる時間の短い順にまとめました。歩かずに回るなら車で回るサファリパークもあります。
雨の日は正直きびしい。屋内はあるが逃げ場には向かない
雨でも開園はします。冷房の効いた屋内も、水生物館(分園)・資料館・彫刻館・室内のモルモットふれあいコーナーと複数あります。資料館の1階には絵本を読めるスペースがあり、毎月第1土曜の13時30分からは絵本と紙芝居の「おはなし会」も開かれます。
それでも、この施設を雨の日の逃げ場として選ぶのはおすすめしません。理由は3つあります。園路も展示の大半も屋外で、屋内で過ごせる時間には限りがあること。本園と分園のあいだの徒歩5分に、屋根がまったくないこと。そして、屋根付きで座って食べられる場所が少ないことです。本園の東屋と資料館2階のテラス、分園の東屋しかありません。公式自身が「お座りいただけるベンチの数に限りがあります」と書いています。
加えて、ジャブジャブ池は雨天中止、はな子カフェも天候によって営業を休むことがあります。雨予報の日は、日をずらすほうが確実です。

ベビーカーで回れるか、車で行けるか
公式は「車いす・ベビーカー利用者マップ」を公開しています。通行できる園路を勾配で3段階に色分けしています(4%未満/4〜8%/8%以上)。本園も分園も、主要な園路の大半は4%未満のほぼ平坦です。口コミでも「ベビーカーでも移動しやすい」「広すぎず狭すぎない」という声が複数ありました。
きつい坂として色分けされているのは3か所です。本園の資料館へ上がるところ、分園の水生物館の周り、そして本園と分園をつなぐ園外のルート(井の頭恩賜公園案内所の付近)。リスの小径の入口にも、4〜8%のスロープがあります。行き先を決めるときの目安にしてください。
車の場合、園には駐車場がありません。井の頭恩賜公園の有料駐車場(第一60台・第二100台)を使うことになります。料金は1時間まで400円、以後30分ごとに200円で、入庫後12時間の最大は1,600円です。公式が「土日祝日は駐車場が大変混雑します」と明記しています。口コミでも、第一が満車で第二に回った・思ったより高くついたという声が複数見られました。滞在が長引きやすい施設なので、電車のほうが読みやすくなります。
電車なら吉祥寺駅の公園口(南口)から徒歩約10分です。バスなら「文化園前」で降りるとすぐです。⚠️ ただし平日と土曜の7〜9時台・16〜18時台は、このバス停に停まりません。ひとつ手前の「万助橋」から歩くことになります(徒歩約5分)。

機器工事のため、井の頭恩賜公園第一駐車場は2026年8月16日16時から8月31日まで閉鎖されています。再開は9月1日9時からです。この期間に車で行く場合は、第二駐車場か周辺の民間駐車場を見ておいてください。
近くで組み合わせるなら井の頭恩賜公園。ボートは30分800円
そもそもこの動物園は、井の頭恩賜公園の中にあります。分園の出口を出れば目の前が池なので、園を出てからそのまま公園で過ごすという組み立てが自然にできます。閉園が17時と早めなので、そのあとの時間を持て余しません。
池にはボート場(東京都公園協会の運営)があります。ローボートが大人3人まで30分800円、サイクルボートとスワンボートが各30分1,000円です。0〜2歳のうちは乗る側ではなく、池のほとりからボートを眺める側になります。
行く前に:2つの園を行き来できるのは16時まで
入園券1枚で本園と分園の両方に入れます。ただし16時をすぎると、動物園から水生物園へも、水生物園から動物園へも入れなくなります。入園券そのものの販売も16時までです。
券面には2か所のスタンプ欄があり、片方が未入園なら、後日その片方に入園できます。今日は本園だけで力尽きた、という日でも無駄にはなりません。
- ベビーカーは貸出がありません。必ず持参してください(車いすは無料で借りられます)
- コインロッカーもないので、荷物は最小限に。吉祥寺駅周辺のロッカーを使う形になります
- ジャブジャブ池は水遊び用おむつが必須です。売店で買えます
- テントを使えるのは芝生広場だけです。ボール・シャボン玉・虫取り網は園内では使えません
- 園内に充電設備はなく、迷子などの呼び出し放送も行っていません
4回行くなら年間パスポート1,600円(1回400円)
一般1,600円で、購入日から1年間有効です。入園1回400円なので4回で元が取れます。小学生以下は無料なので、負担は大人の分だけです。吉祥寺まで出るついでに1時間だけ寄る、という使い方ができる規模です。近くにお住まいなら、早い段階で切り替えるほど差が出ます。
年間パスポートは正門・弁天門・七井門の窓口でのみ販売していて、発売は16時までです。本人のみ有効で、氏名の記入と顔写真(縦2.5cm×横2cm)の貼付が要ります。
また、みどりの日(5月4日)・開園記念日(5月17日)・都民の日(10月1日)は入園無料です。こどもの日(5月5日)はすべての中学生が無料になります。まず一度試したいなら、この日を狙う手もあります。


