結論:授乳室3か所、うち2か所に電子レンジ。問題は坂
赤ちゃん連れの設備は、これまで調べた施設のなかでも上位です。授乳室が3か所、そのうち2か所に電子レンジと給湯器があり、おむつ交換台とおむつBOXもそろっています。多目的トイレは園内すべてのトイレに設置されています。
引っかかるのは移動のほうです。
公式が「さかみちマップ」を出しているほど坂があります
園内マップとは別に、坂だけを示した地図が用意されています。園路を「ほぼ平坦」「坂」「きつい坂」「かいだん」「ジャリ道」の5つに色分けし、上り坂の向きまで矢印で示したものです。
同じ地図に、こう書かれています。
「【ベビーカーをご利用の方へ】※展示施設によってはベビーカーパーキングがありますので、ご利用ください」

動物園が坂道専用の地図を作っているのは珍しいことです。裏を返せば、それだけ坂で困る人が多いということでもあります。
貸出ベビーカーは生後7か月から
ベビーカーは園内で借りられます。1日500円、40台ほど。貸出場所は「キリン売店」(正門入口側)、「レストランガゼボ」(東園)、「こどもの城」の3か所です。
対象年齢は生後7か月〜4歳(体重17kg以下)
公式がはっきり決めています。7か月未満の赤ちゃんは、この貸出ベビーカーを使えません。自分のベビーカーを持って行くか、抱っこ紐で坂を上ることになります。
借りるときは申し込み用紙の記入が必要です。予約はできず、数に限りがあり、なくなり次第終了です。レストランガゼボとこどもの城の台数は、キリン売店より少ないと公式が注意しています。
車いすは無料で借りられます(大人用20台ほど・子ども用2台、正門入口のキリン売店)。
坂は「彩ポッポ」で登る。1回200円(3歳以上)、片道約20分

正門と東園を往復するロードトレインがあります。1回200円(3歳以上)で、片道約20分。運行間隔は平日が1時間に1本、休日が30分に1本ほどです。
先に東園まで上がって、下りながら戻る
東園にはコアラ、クオッカ、カンガルーと、授乳室とベビーカー貸出のある「レストランガゼボ」があります。彩ポッポで一気に上がってから、坂を下りながら見て回るほうが体力が残ります。
ただし乗車できる停留所は「正門」「ペンギンヒルズ」「東園」の3か所だけです。しかもペンギンヒルズは、降車する人がいる場合しか乗れません。乳牛コーナーと恐竜コーナーは降車専用です。
当日の運行時刻は、案内所または各停留所で確認します。混雑状況によっては乗れない場合があると公式が案内しています。
授乳室は3か所。中身がそれぞれ違う

3か所ありますが、置いてあるものが違います。
- 中央売店 休憩所…電子レンジ、給湯器(約60℃)、おむつ交換台、おむつBOX、ベビーベッド
- レストランガゼボ 休憩所(東園)…電子レンジ、給湯器(約80℃)、おむつ交換台、おむつBOX
- こどもの城…設置型授乳室「miruru」、おむつBOX、ベビーベッド(調乳用のお湯はスタッフに声をかける)
給湯器の温度が場所で違います。ミルクを作るなら中央売店の約60℃がそのまま使えます。3か所すべてにおむつBOXがあるので、使用済みのおむつを持ち歩かずに済みます。
ベビーベッドは各女子トイレと一部の身障者用トイレにもあります。簡易ベッドが備え付けられているトイレもあります。
雨と暑さの逃げ場は屋内に3つ

屋外中心の園ですが、屋内の場所もあります。
- こどもの城…大型の屋内あそび場。入館無料。1階に「ケヤキ大王と森のオーケストラ」、2階に「えほんのどうぶつえん」と「ヘビのすべり台」。授乳室とベビーカー貸出もここにあります
- キリンテラス…2022年3月オープン。国内最大のキリンの屋内展示室で、国内初の全面ガラス展示
- ecoハウチュー…昼ゾーンと夜ゾーンに分かれた小動物の施設
こどもの城の開館は動物園より30分早く閉まります(4月1日〜11月14日は16時30分まで、最終入館16時)。
コアラとクオッカがいる。クオッカに会えるのは日本でここだけ

東園にコアラ、クオッカ、オオカンガルー、カピバラ、ミナミコアリクイが集まっています。クオッカに会えるのは日本で当園だけです。展示時間が曜日によって違うので、行く前に公式で確認してください。
ペンギンヒルズは、フンボルトペンギンがすむチリのチロエ島を再現した世界最大級の生態園です。波の中を泳ぐ姿と、丘を歩き回る姿を見られます。ほかにマヌルネコ、レッサーパンダ、フェネック、ミーアキャットがいます。
なかよしコーナーは閉鎖中です
放し飼いの動物にさわれるゾーンと、ウサギやモルモットにさわれるゾーンがある場所です。令和7年8月1日から、リニューアルのため閉鎖されています。工事の終了は令和9年3月末の予定で、オープン時期は未定です。
小さい子の目当てになりやすい場所なので、ここを目的に行くと当てが外れます。ただしウサギ・モルモットのコンタクトは場所を変えて実施されていて、コツメカワウソ舎は見られます。
小学生以上が対象の冒険の森アスレチックも、令和8年5月19日から改修工事で利用中止です。3歳以上が遊べる複合遊具「コバトンとりで」は使えます。
夏はジャブジャブ池がある。水遊び用オムツなら入れる
7月18日から9月11日まで、水遊びができます(休園日を除く、9時30分〜16時00分)。水深はいちばん深い場所で約20cmです。
水遊び用オムツなら入れます
公式が「オムツでのご利用は禁止です(水遊び用オムツは使用できます)」と書いています。
履き物は脱いで入ります。3歳未満の転倒防止にマリンシューズを使うことは可能ですが、外から履いた状態では入れません。浮き輪・シャチなどの大きな浮き遊具、ビーチボール、威力の強い水鉄砲は持ち込めません。
無料の体験が2つ。ウサギにさわれるのは1日2回
この園は体験が多く、そのうち2つはお金がかかりません。時間が決まっているので、着いてから知ると間に合わないことがあります。
ひとつがウサギ・テンジクネズミのコンタクト(ふれあい)で、料金は無料。場所はコンタクトエリアです。
- ウサギ…毎日 10:30〜11:30/13:00〜14:00
- テンジクネズミ(モルモット)…毎日 10:30〜11:30/13:00〜14:00/15:00〜15:30
公式は「飼育係が触り方、コンタクトの方法などをお話します」と書いています。「小さなお子様をお連れの方は必ず一緒にご利用してください」とも書かれています。終わったあとに「テンジクネズミの橋わたり」があります。公式がこう案内しています。
「コンタクト終了後にテンジクネズミが1列になり橋をわたってお家に帰る姿をぜひご覧ください!」
雨と猛暑日は中止になります
コンタクトは雨天中止、さらに猛暑日も中止することがあると公式が書いています。混雑状況によって受付が早く終わることもあります。夏休みに「ウサギにさわる」を目当てにすると外れる日があります。
もうひとつの無料が乳しぼり体験です。毎日11:15〜11:45/13:00〜13:30/14:30〜15:00の3回、場所は乳牛コーナー。公式は「食卓にはなくてはならない牛乳が、ウシという動物の乳であるということをあらためて体験できます」としています。
有料のほうはヤギのエサやりが1カップ100円(開園〜16:15、なくなり次第終了。ガチャガチャで買います)、ペンギンのランチタイムが400円(毎日13:30〜、受付は開園から13:00まで案内所で。30個・1人1個)。ポニー乗馬は4歳からで1回300円です(10:30〜11:30は限定40名、13:00〜15:00は限定60名)。下の子が3歳以下のうちは、無料の2つが中心になります。
1日の回り方(未就学児は無料。大人900円+駐車場900円)
下の子が1歳、上の子が4歳という想定です。どちらも未就学児なので無料、かかるのは大人のぶんだけです。大人1人なら900円。車なら駐車場が別に900円かかります。
これにベビーカー500円と、彩ポッポの往復400円(4歳のぶん。1歳は無料)を足して、合計2,700円ほどです。
同じ埼玉では東武スーパープールと西武園ゆうえんちプールを掲載しています。屋内で遊べる場所を探しているなら雨の日に赤ちゃんと行ける室内あそび場もどうぞ。関東の動物園は1周にかかる時間の短い順にまとめました。歩かずに回るなら車で回るサファリパークもあります。
行く前に:車の再入場はできない。当日券もある
オンライン(アソビュー)でも買えますが、必須ではありません。オンラインは来園日の30日前0時から、当日は15時50分まで買えます。ただし障害者手帳等による減免と各種割引は窓口のみです。
車の再入場はできません
公式が「一度駐車場から車を出した場合は再度駐車料金が発生いたします。また、場所の確保もできません」と明記しています。荷物の入れ替えのつもりで出ると、900円がもう一度かかります。
お弁当は持ち込めます。自由広場を公式が「動物園内で人気のお弁当スポット」と紹介しています。ピクニック広場でもレジャーシートを広げられますが、「シートなどを広げての場所取りはご遠慮ください」と公式が書いています。
敷地内は駐車場を含めて全面禁煙です。コインロッカーは1回100円で、正門入口付近と中央売店内にあります。
年間パスポートは大人2,700円で、通常入園料の3回分です。3回以上行くなら得になります。11月14日は埼玉県民の日で入園無料です。


