牧場は屋外で広く、動物にも近づきます。赤ちゃん連れで先に知りたいのは、授乳室の場所と、ベビーカーを借りられるかどうかです。関東の6か所について、公式情報を1件ずつ確かめました。
結論:首すわり前は4か所
ベビっとでは施設ごとに月齢の相性を ◎○△× で判定しています。0〜3ヶ月に ○ が付いたのは4か所です。
- 那須高原りんどう湖ファミリー牧場…当日の再入園が無料。車に戻って休める
- 伊香保グリーン牧場…屋内のふれあいハウスがあり、サンシェードを持ち込める
- こもれび森のイバライド…当日の再入場ができて、森のどうぶつハウスが屋内
- 成田ゆめ牧場…室内キッズパークが屋内。お湯も離乳食も現地で手に入る
分かれ目は設備の数ではありません。どこも授乳室はあります。差が出るのは「泣いたとき、暑いとき、雨のときに、どこへ逃げられるか」が公式に書かれているかどうかです。
残る2か所(マザー牧場、東京ドイツ村)は △ にしています。設備が足りないからではありません。マザー牧場は生後1ヶ月から使えるベビーカーを貸している唯一の牧場です。△ の理由は広さで、この月齢の過ごし方が公式に書かれていないためです。
4〜6ヶ月になると、6か所すべてが ○ になります。首がすわってからなら、どこを選んでも設備の面では困りません。
無料になる年齢は2通り
入場料が無料になる線は、ほぼそろっています。「無料」は無料で入れる年齢、「おとな」は中学生以上1人ぶんの入場料です。
| 施設 | 無料 | おとな |
|---|---|---|
| 那須高原りんどう湖ファミリー牧場 | 2歳以下(3歳未満) | 1,600円 |
| こもれび森のイバライド | 3歳以下 | 1,500円 |
| マザー牧場 | 3歳以下 | 1,800円 |
| 成田ゆめ牧場 | 3歳以下 | 1,600円(平日) |
| 東京ドイツ村 | 3歳以下 | 1,000円 |
| 伊香保グリーン牧場 | 公式に記載なし | 1,800円 |
赤ちゃんはどこも無料です。差が出るのは3歳のときだけで、りんどう湖だけ3歳から入園料がかかります。
伊香保グリーン牧場は、2歳以下の料金が公式にありません料金表は「こども(3歳〜小学生)900円」から始まっていて、それより下の行がありません。料金ページ、よくある質問、お得なチケット、サービス案内のどこにも見つかりませんでした。無料だと決めつけずに行ってください。
入場料のほかに駐車料金がかかります。マザー牧場と東京ドイツ村と成田ゆめ牧場が1,000円、伊香保グリーン牧場が700円(入庫から30分は無料)、こもれび森のイバライドが500円。りんどう湖だけ平日は無料で、土日祝と春休み・夏休みなどの特日は1,000円です。
ベビーカーは条件がばらばら
6か所とも貸出はあります。ただし借り方も値段も月齢の条件も、そろっていません。「貸出」は借りるときの値段と方法、「月齢」は公式が書いている下限です。
| 施設 | 貸出 | 月齢 |
|---|---|---|
| 東京ドイツ村 | 無料 | 記載なし |
| こもれび森のイバライド | 200円 | 記載なし |
| 那須高原りんどう湖ファミリー牧場 | 500円/1日 | 記載なし |
| 成田ゆめ牧場 | 500円(保証金1,000円) | 記載なし |
| マザー牧場 | 1,000円/日・20台 | 生後1ヶ月〜48ヶ月 |
| 伊香保グリーン牧場 | 外部サービス・事前予約制 | 生後7か月〜 |
首がすわる前に借りられるとはっきり書いてあるのは、マザー牧場だけです。A型で、生後1ヶ月から48ヶ月(体重20kg)まで。ただし保有は20台で、公式が「必要なお客様は可能な限りご自宅よりお持ちください」と書いています。ゴールデンウィーク期間は貸出そのものが止まります。
伊香保グリーン牧場は牧場が貸すのではなく、外部のレンタルサービス「ベビカル」です。会員登録とクレジットカードのweb決済を先に済ませ、入場ゲートで予約画面を見せます。対象は生後7カ月〜4才頃(体重18kg以下)で、台数は5台。はじめの1時間250円、以降30分ごとに100円、12時間で最大1,500円です。
残る4か所は月齢の条件が公式に書かれていません。「書かれていない」は「制限がない」ではないので、首がすわる前に借りたいなら自分のベビーカーを持って行くほうが確実です。
1. 那須高原りんどう湖ファミリー牧場(栃木・那須町)
授乳室が園内に3か所あります。公式のQ&Aに「園内には授乳室が3か所、オムツ替え用のベッドは授乳室・女性用トイレにご用意しております。」とあります。
この園がほかと違うのは離乳食の扱いです。公式が「※離乳食はレストラン全店で持込み可能です。電子レンジでの温めも承りますので、ご希望の際はお気軽に店内スタッフへお声掛けください。」と書いています。持って行った離乳食を、レストランの席で温めてもらえます。
入園は3歳未満が無料。ベビーカーは1台500円/1日で、入園ゲートかプレイハウスで借ります。当日なら再入園が無料なので、車に戻って休めます。駐車料金は平日無料で、土日祝と特日が1台1,000円です。
おむつ替えベッドの場所が授乳室と女性用トイレなので、父親ひとりで行く日は授乳室を使うことになります。食物アレルギー対応メニューの提供は行っていないと公式が明記しています。

2. 伊香保グリーン牧場(群馬・渋川市)
すべてのトイレにおむつ替え台があると公式が書いています。6か所のなかでこう書いているのはここだけです。授乳室は2か所(ファミリーレストラン&ショップ「ピクネオ」と、うさぎカフェ&ショップ「グリーンリーフ」)で、どちらにも身障者用トイレとおむつ替えスペースがあります。ベビーベッドは各飲食施設内とトイレ内に完備と公式にあります。
サンシェード(簡易テント)を持ち込めます。公式のよくある質問が認めています。お弁当も持ち込めて、芝生広場でピクニックができます。日陰と授乳の場所を自分で作れるのが、ほかとの違いです。
屋内のふれあいハウスがあるので、雨の日と暑い日の逃げ場があります。
弱点が2つあります。坂道が多いこと。そしてベビーカーが外部サービスの事前予約制で、生後7か月からしか借りられないことです。

3. こもれび森のイバライド(茨城・稲敷市)
おむつ交換台が7か所あります。6か所のなかでいちばん多い数です。授乳室は2か所。
ただし注意があります。この数は公式サイトの本文には書かれておらず、園内マップのPDFにだけ載っています。凡例とアイコンを数えて確かめました。料金ページやよくある質問を見ても出てきません。
入園は3歳以下が無料で、年齢が数字のまま公式の料金表に書かれています。ベビーカーは1台200円(入園ゲートのインフォメーション)。事前予約は不可と公式が明記しています。
当日に限り再入場できるので、車に戻って授乳や昼寝ができます。森のどうぶつハウスは屋内です。入園料のほかに駐車料金500円がかかります。

4. マザー牧場(千葉・富津市)
ベビーカーの対象が生後1ヶ月からと公式に書かれています。6か所のなかで、首がすわる前を名指ししているのはここだけです。A型で、生後1ヶ月〜48ヶ月(体重20kg)までの乳幼児1人用。まきば案内所と山の上案内所(各ゲート横)で借ります。
ベビールームが2か所(各ゲート近く)にあり、授乳室・ベビーベッド・電気ポット・給湯器・流し台・電子レンジがそろっています。おむつも売っています。
ただし貸出ベビーカーは保有20台で、公式が「必要なお客様は可能な限りご自宅よりお持ちください」と書いています。ゴールデンウィーク期間は貸出中止です。
まきばと山の上の2エリアに分かれていて、移動距離と高低差は公式に書かれていません。入場は大人1,800円/小人(4歳〜小学6年生)900円です。

5. 成田ゆめ牧場(千葉・成田市)
離乳食を売っています。ファームカフェとmomom(モーマム)で各500円。公式が赤ちゃん向けのサービスとして離乳食の販売、ミルク用お湯ポット、電子レンジ、塗り絵の4つを挙げていて、お湯と電子レンジは無料のセルフです。
持って行く荷物がいちばん減るのがここです。ただし公式が「内容は予告なく変更・中止となる場合がございます」と書いているので、予備は持って行きます。
授乳室が3か所、ベビーベッドが3か所で4台あり、場内に分散しています。場内は全面禁煙です。
室内キッズパークが2026年7月18日にできました。公式の言葉は「雨の日も暑い日も、室内でおもいっきり遊べる施設が登場!」で、利用対象は0歳〜10歳。1回の入場につき20分で、0〜2歳は子どもが無料(保護者が有料)です。チケットは「遊戯500円共通券」か「遊び放題パス」。営業は土日祝10:00〜16:00、平日は11:46〜12:59が休憩で閉まります。未就学児は保護者の同伴が必須で、混雑する土日祝は入れ替え制になることがあります。
JR成田駅とJR滑河駅から無料の送迎バスが出ています。6か所のなかで、車がなくても行きやすいのはここです。ベビーカーは500円(保証金1,000円)。平日の入場は大人1,600円/子供(4歳以上)800円です。

6. 東京ドイツ村(千葉・袖ケ浦市)
ベビーカーが無料です。6か所でここだけ。マーケットエリア内の救護室に用意されています。
救護室がベビールームを兼ねています。授乳室・おむつ交換台・給湯器・電子レンジがあり、自由に使えます。お湯の用意があるので、調乳のために持って行くものが減ります。
入園は大人1,000円/小人(4歳〜小学生)500円で、6か所のなかでいちばん安いです。駐車料金は乗用車1台1,000円。芝生広場とフードテラスに飲食物を持ち込めます。
注意が2つ。看護師は常駐していません。そしてアトラクションは3歳以上か身長90cm以上のものが多く、1〜2歳が乗れるものは限られます。
行く前に確かめること
調べていて、牧場に共通することが3つありました。
ひとつ目。授乳室は必ずあります。いちばん少ない東京ドイツ村でも救護室に1か所あり、給湯器と電子レンジが付いています。牧場を「設備が無いところ」と考えなくて大丈夫です。
ふたつ目。お湯があるのは4か所です。東京ドイツ村(給湯器)、マザー牧場(電気ポット・給湯器)、成田ゆめ牧場(お湯ポット・無料セルフ)、那須高原りんどう湖ファミリー牧場(レストランで温めてもらえる)。伊香保グリーン牧場とこもれび森のイバライドは、お湯についての記載がありません。
みっつ目。入場料のほかに駐車料金がかかります。1,000円の牧場が3つあるので、大人2人なら実際に払う額は入場料に1,000円を足した数になります。りんどう湖だけ平日は無料です。
千葉の3か所は、ベビーカーの借り方を軸に【千葉】赤ちゃんと行ける牧場3選にまとめてあります。動物に会うだけなら動物園のまとめのほうが歩く距離は短く、月齢ごとに行ける施設は何ヶ月から行けるかに並べました。


