「ウェルカムベビーのお宿」は、ミキハウス子育て総研が出している認定です。赤ちゃん連れの宿を探すとよく出てきますが、この認定がどこに出ているのかは、あまり知られていません。関東とその周辺で認定を受けた4つの宿を、認定機関と各宿の公式から確かめました。
結論:認定は部屋に出ている
先に、いちばん外しやすい点から。
認定を受けているのは宿ではなく、特定の客室です
箱根ホテル小涌園の公式が「認定は特定の客室への宿泊を前提に行われています」と書いています。
認定ホテルだと思って予約しても、部屋を選び間違えると認定部屋の設備は付きません。ベビーベッドもゲートも、その部屋にあるものです。
予約するときは部屋の名前かプラン名を見てください。「赤ちゃんルーム」「ウェルカムベビールーム」のように名前が付いています。
認定そのものの決まりは、ミキハウス子育て総研が公開しています。「全100項目中70項目以上充たせば認定」で、設備などのハード面と、接客やサービスなどのソフト面の両方を見ます。
⚠️ 認定には期限があります。同社のお知らせにこう並んでいます。
「3年間の『ウェルカムベビーのお宿』第一期認定を満了し、第二期認定となりました」
3年ごとに更新される仕組みです。
布団を床に敷く1宿
1. ハワイアンズ ウイルポート(福島)

認定部屋は「ウェルカムベビールーム」(禁煙・41㎡)。認定機関がこう書いています。
「直接お布団を敷くタイプなので落下の心配がありません」「お部屋の入口にはゲートを設置」
ベッドではなく小上がりに布団を敷くので、寝返りで落ちる心配がありません。部屋の入口にゲートがあるのは、ハイハイで出て行かないためです。
客室にはおねしょパット、空気清浄機、子供便座、オムツ用ごみ箱、DVDプレイヤーが置かれています。館内着は女の子にムームー、男の子にアロハ(90cm〜)。
入場券が付いて、翌日も入れます
認定プランの特典に「スパリゾートハワイアンズ入場券付」「ご利用日と翌日の入場もOK!2日間たっぷり遊べます」とあります。
プールやスパへは館内の通路で移動できます。外に出ずに済むので、寒い時期でも着替えの手間が減ります。
⚠️ プールは水遊びオムツで入れるのが「天使の水場」だけです(水深10cm)。ただし裸で入る温泉には制限がありません。
滞在が2時間長い1宿
2. ホテルグリーンプラザ軽井沢(群馬)

認定部屋は「赤ちゃんプラン専用ルーム」です。
それをグレードアップした「赤ちゃんプランハピネスルーム」もあり、ベッドはキングサイズのローベッドです。
チェックインが1時間早く、チェックアウトが1時間遅い
認定プランの特典に「チェックイン14時(通常15時)・チェックアウトはのんびり11時(通常10時)」とあります。
滞在できる時間が2時間長くなります。朝の支度に時間がかかる時期には、この2時間が効きます。
館内の設備も具体的です。
- 授乳室は24時間の完全個室。タオル、哺乳瓶用洗剤、ウォーターサーバー(70℃設定あり)
- 温泉の脱衣所にベビーサークル
- 大浴場にベビーソープ、ベビーチェア、シャンプーハット
- バイキングに月齢別のホテルメイド離乳食。メニューに7大アレルゲンを表示
客室備品には、コンセントキャップ、コーナーガード、いたずら防止ストッパー、ベッドガード、おまる、ベビー布団、加湿器。タオルは通常の倍あります。
特典に軽井沢おもちゃ王国の入園券(営業期間のみ)とキッズプレイルームの滞在中無料が付きます。
客室が6タイプの1宿
3. ホテルエピナール那須(栃木)

子ども向けの客室が多いのが特徴です。
- ベビールーム(0〜3歳向け)/ベビーコーナールーム
- キッズルーム(3歳〜小学生向け)/キッズデラックスルーム
- ファミリーコーナールーム/チャギントンルーム
認定機関はベビーコーナールームについて「角の丸い家具や、柔らかい床など、お子様の安全に配慮」と書いています。
公式が「ベビーコンシェルジュ育成研修 全国で初めて開催」とし、全従業員を対象に研修をしたとしています。
1歳の誕生日を祝うプランがあります
特典はミニオムツケーキと、夕食時のバースデースイーツ。
さらに赤ちゃんグッズの無料貸出(オムツバケツ、調乳ポット、バスチェアなど)と朝夕の離乳食が付きます。
認定機関は「2泊以上の連泊もお勧め」としています。室内プール、体験工房、キッズプログラムがあり、一泊では回りきらないためです。
⚠️ 3歳未満でも施設使用料が3,300円かかります(一休.comの宿情報。特別プランを除く)。添い寝でも無料ではありません。
靴を脱いで過ごす1宿
4. 箱根ホテル小涌園(神奈川)
認定客室は靴を脱いで過ごせる洋室で、スタンダードルームType-A(30㎡)とデラックスルーム(50㎡)の2タイプ。ハイハイの時期でも床に下ろせます。
認定プランなら貸切風呂が1回無料です
プラン特典に「ウェルカムベビー認定客室確約!」とあります。
あわせて「ご家族でくつろげる『貸切風呂』が無料(1ご家族につき1回/当日予約制)」。
公式は貸切風呂について「オムツの取れていないお子様も一緒に浴槽をご利用いただけます」と書いています。7室あり、1室はユニバーサル対応です。
⚠️ 大浴場のほうは、湯舟に入れるとは書かれていません。認定機関のページには「おむつが取れたお子さまからは、大浴場の湯舟も利用することも可能」とあります。
特典に夕食の前半指定(17時〜17時30分開始)が付きます。子ども用便座、おむつ用ごみ箱、ステップ、ベビーバスが部屋に用意されます。
そして隣の箱根小涌園ユネッサンが滞在中入り放題です。
どれを選ぶか
4つとも認定を受けているので、基本の設備はそろっています。違うのはそこに何が付いてくるかです。
- 寝かせ方で選ぶ…床に布団を敷けるのはハワイアンズ ウイルポート。靴を脱いで過ごせるのは箱根ホテル小涌園
- 時間で選ぶ…グリーンプラザ軽井沢は滞在が2時間長くなります
- 遊び場で選ぶ…ウイルポートとエピナールはプールが館内。グリーンプラザはおもちゃ王国が隣。箱根はユネッサンが入り放題
- 連泊するか…エピナールは認定機関が2泊以上をすすめています
予約するときに確かめること
その部屋が認定客室かどうか。プラン名に「赤ちゃん」「ウェルカムベビー」と入っているかを見ます。
下の子の料金。添い寝でも施設使用料がかかる宿があります。
貸出品の予約。数に限りがあるものは、申し込みのときに伝えておきます。
湯船に入れるかどうかで選びたいなら、オムツが取れていない子と入れる温泉に施設ごとの答えをまとめてあります。